2006年9月に、スピンハウスの新商品としてラインアップした「フェルト用バット羊毛−メリノ64s」。
今回は、その製造工程の中でも、特にカードプロセスをご紹介いたします。

メリノを染色をしてくださるのは、横田染工の専務、横田有弘さん。この手元をご覧ください!!!染めた後、色見本を出すときは必ず紡ぎます。
モーターでブーンと回転する鉄の軸棒のきっさきに繊維を絡めてあっという間に糸を紡ぐ。もうほんとに職人の技!とにかくかっこいいのです!
(スピナッツ63号「私のスピンドル物語」に掲載)

その次の工程はカード加工。岡山の早島毛糸加工所の小郷さんが担当します。彼女はお父さんお母さんから引き継いでこのカードの仕事をはじめました。
今彼女が着ているジャケットは、自分で紡いで織ったもの、カチッと仕上げたホームスパンのかっこいいジャケットでした。

スピンハウスのメリノのバット羊毛は、こういう羊毛と糸に精通した職人さんに支えられています。

その横田染工さんは、大阪の泉大津にあります。染色の釜には1回で100kg染められます。糸や繊維がクレーンで移動します。

こうして染められたスピンハウスのメリノは、早島さんに行きます。

その早島毛糸加工所の小郷さんのところは、自宅に併設された仕事場にて、ガーネットカーダーで作業しておられます。

まずは羊毛を、丁寧に手でほぐしながら並べます。

毛を湿潤させます。

すこしづつ、カードされた羊毛を、太鼓状のドラムに巻きつけていきます。

毛を挿入しながら、ドラムに巻きついた毛を確認する。
カーダーの脇を行ったり来たり、走り回って作業します。
小郷さんは汗びっしょり、夏の暑いときも、風をとおすと毛がはがれるので、閉めきって作業します。

ときどきカードされたウールがはらりと抜けて、ドラムに巻き取れないので、その度手で継ぎたします。油断できない作業です。

一回で約800g、ドラムに巻き取られた羊毛を、抜いて取り出します。

これがワンシート分、約1時間かかります。
こうして丁寧に作業されているので、1枚1枚薄くはがれて、フェルトの作業がしやすいのです。

こうしてカードされた羊毛。
そして1回1回小郷さんはドラムカーダーのお掃除をします。そのドラムには針がびっちり埋め込まれていています。羊毛は、大小のドラムの間を通りながら梳かれていくのです。
小郷さんは尖った鋼のピンを使って、ドラムに巻きついた短い毛を引っ張り、取り除きます。

径の小さいドラムに巻きついた毛を取り除くのはたいへんです。小郷さんの手は、だから擦り傷だらけです。

こうしてカードされたメリノ羊毛、全部で13色あります。

早く、確実に、しっかりフェルト化しますので、従来のスラーバー羊毛からフェルトを作るより、ずっと効率よくフェルトが作れます。

どうぞ、お試しください。

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