原毛屋が語る紡ぎの基礎講座.2回目は染色です。
染色は人によっても、すこしずつ加減が違います。ここではごく一般的な手順をご紹介します。
詳しい資料は単行本「はじめての糸紡ぎ」をご覧下さい。あなたの疑問にはメールでも受け付けます。

第2回 羊毛の染め方の基本

1.湿潤

羊毛の量(乾燥時の洗毛重量)をあらかじめはかっておく。羊毛をぬるま湯に20分程ひたし湿潤、羊毛に充分水分がしみこむことによって、むら染めを防ぐことができる。
その後、ザルにあけて30秒脱水。

*一度に染められる羊毛の量は、鍋の大きさによる。染液につけて羊毛がひたひた位の量とは、約50倍量。例えば6リットルの鍋なら100〜120gの羊毛を用意する。

羊毛をぬるま湯にひたす写真
2.染料を入れる

鍋に羊毛の50倍量の湯(40℃)を用意し、火にかけ加熱しはじめる。そこに熱湯で溶いた染料と酢酸を入れ、よく混ぜる。

染料を入れる写真
3.羊毛をゆっくり入れ、
  30分かけて温度を上げる

湿潤した羊毛をゆっくり入れ、フタをして30分かけて沸点までゆっくり温度をあげていく。

羊毛を入れ、温度を上げる写真
4.底からひとまぜして また、沸騰

途中で底からグルンとひとまぜする。
沸騰後30分煮る。

底からひとまぜしてまた沸騰写真
5.放冷

フタをあけて火を止めて、手が入れられる温度になるまで、なべに羊毛を入れたまま放冷する。
温度が下がる80℃前後で、染液はしっかり羊毛に吸い込まれる。
その後ザルにあける。

放冷写真
6.すすいで乾燥

ぬるま湯で2度すすいでから30秒脱水。この時色が落ちないようなら、もう一度すすぐ。

*色止めに、市販の定着剤を使っても良い。

羊毛をすすいで乾燥写真

『スピナッツの本棚2 はじめての糸紡ぎ』p18〜19より抜粋

糸紡ぎワンポイントレッスンINDEX

第1回  羊毛を洗う
第2回  羊毛の染め方の基本
第3回  毛をカーディングする
第4回  毛を梳くコーミング
第5回  糸を紡ぐ1 糸車をセットする
第6回  糸を紡ぐ2 糸車で紡ぐ
第7回  糸を紡ぐ3 双糸を作る
第8回  撚り止め(ニットの場合)
第9回  撚り止め(織物の場合)
第10回  スピンドルの使い方
第11回 糸のつなぎ方
第12回 羊の毛からフェルトを作る
番外編 田村直子のSpindle Spinning
番外編2 スカーティング講座