かわいい・・・だけじゃない「羊の実力」本領発揮!
羊毛から、肉から、皮から、脂から、そして糞からも「衣食住、まとめて全部オマカセ・・・ひつじ」のすべてをお見せしましょう。
じゃじゃーん・・・・・♪

羊は、アジアの一部を除いて世界中で飼われています。紀元前9000年頃より人類とともに共存してきたLive Stock=家畜です。
羊は「石油」のような限りある埋蔵資源ではなく、人が世話をすれば、毎年その恵みに授かり、人々の暮しの衣食住にかかわる様々な物を生み出してくれる「生きてる資源」なのです。

※このページは「スピナッツ64号」より抜粋して掲載しています。



毛刈してすぐの羊毛(フリース)には自然のクリンプス(巻縮)と艶がある。写真はリンカーン種
羊イラスト

鋏で毛刈をする羊飼いの宮本千賀子さん。



羊毛から

糸を紡ぐ
羊の毛を紡いでセーターや織物にすることが出来ます。今でもトルコのベドウィン族など遊牧民は、スピンドルという紡ぎコマひとつで糸を作ります。紡いだ糸は染めたり、編んだり織ったりします。(「はじめての糸紡ぎ」2004年5月刊、スピナッツ19 号「こどもといっしょにやってみよう」猿澤恵子)

  羊毛から糸を紡いで服をつくる


羊毛から堆肥
毛刈された羊毛は、ゴミや糞の付いた裾の部分を取ります(右図斜線部)。取り除いた部分は堆肥として使えます。毛は地熱で分解して良い肥料となります。(スピナッツ37号、木下昌子)

  羊毛は肥料になる
  羊毛の脂から石けん

フェルト
羊毛は絡んで縮む=フェルト化する性質があります。モンゴル遊牧民のようにフェルトの家(パオ)を 作ることもできます。フェルトは包や敷物だパオけでなく、フィルターや建築資材など様々なところで使われています。(スピナッツ63 号特集)

  フェルトを作る

羊毛の断熱材
羊毛は呼吸する繊維、すなわち空気を含み、吸湿性が良く、膨らみがあり、断熱効果、難燃性があるので、建材の断熱材としても使われます。

  羊毛の断熱材

空気を浄化する
羊毛は、シックハウスの原因とされる、ホルムアルデヒド等の有害物質を無毒化する働きがあります。敷物、椅子張り等に有用です。(スピナッツ57号、工藤聖美)

  羊毛は空気を浄化する




肉から

ラム肉料理
羊肉は古代より神様への犠牲として牛肉より高級とされてきました。ビタミン豊富でコレステロールも少ないヘルシーな肉です。(写真はバラ肉のフランス風煮込みサバラン。「羊料理の本」より )
羊腸弦
また、羊の腸はソーセージを詰める袋や、バイオリンの弦やテニスのガットにも使われます。

  羊料理

乳から

羊の乳からチーズやバター、ヨーグルトが作れます。今でもシリアの遊牧の民は1月〜9月のミルクが採取できる時期は生乳をほとんど飲まずに乳製品に加工して、それを命の糧として暮らしています。(スピナッツ63号、平田昌弘)

  羊のミルクから

皮・毛皮から

羊の毛皮をなめしてシープスキンなどの敷物や、バッグやコート等の皮革製品ができます。また「羊皮紙」も羊の皮から作られたものです。

  皮・毛皮から シープスキン、羊皮紙など

リサイクル

羊毛のリサイクル=反毛
羊毛はリサイクルできる繊維です。セーターを裁断してほぐしてもう一度繊維に戻し、紡績すればまたセーターが作れます。(スピナッツ37号)

  羊毛はリサイクルできる−反毛