ケンブリッジ―デボン―ロンドンの10日間。
原毛屋をはじめたのが1984年、スピナッツがその翌年、ということで28年になります。
やっぱりというか、これくらい続けているといろんなところがメンテナンスが必要になってきました。というわけで、ここ1か月のトピックから。
1、
6月26日、NZアンダーソンさん死去…
長年いいパートナーだったニュージーランドのJ.B.アンダーソンさんが亡くなった。84歳。最後まで元気でニュージーランドを代表するカラードシープの重鎮。毎年グランプリをとる実力、そしてクラッサー。ポンタのまさに先生でした。去年12月奥様のエレンさん(彼女がまさにカラードブリーダーの権威)が亡くなってから、やっぱり元気がなく、後を追うように6月亡くなりました。その1週間前に入院先の病院よりJ.B.は電話をくれて、「羊毛はちゃんとこれからも送れるようにするからね」と言ってくれた・・・・・。今年入荷のメリノのチャンピオンフリースは彼の形見。みんなで分けて紡いで、大いに楽しみましょう。

メリノ白¥600/100g残りわずか。
チャンピオンフリースは予約にて、羊パレット展示後納品します。¥650/100g
2、
7月11日〜21日 英国羊毛取引先仕切り直しの旅 デボンにて
英国羊毛もここ2,3年雲行きがあやしいと思っていたら・・・やっぱり。とうとう羊毛公社やウールブローカーからは入荷しなくなって、今年は心機一転!もう直接牧場から入れるしかない!というわけで行ってきました!
今回はデボン州キングスブリッジのサンデーさんにリサーチを頼んで、彼女の牧場からヘブリディアン×シェットランドのカラードが8フリース、そしてバーバラさんからマンクス、そしてあと、テクセルを10フリース。テクセルは今まで取り扱ってきませんでしたが、毛質的にはチェビオットのようなハリと弾力に、光沢が加わって、すごーくいい感じです!

サンデーさんと羊
当面の問題は、どうやって日本に送るか。こんな小ロット送ったことないよ、動検どうするの?と嫌がるイアンさん(長年のオーガナイザー)をなだめすかして・・・・とにかくやってみようよ・・・・・というかんじで進めています。
今後は予約のシステムを考え直そうと思っています。今年より国産羊毛の格付けコンテストをはじめて、スピナーにも牧場の方にも好評をはくしています。入賞のフリースには「The year of fleece 2011」の看板を進呈、上質のフリースを供給する牧場として、信頼のマークになると思います。
というわけで、新入荷の羊毛のお知らせを、登録していただいた方には、HP,スピナッツ誌上、そして最速ダイレクトに情報の欲しい方には、メールマガジン等でお知らせしようかと思っています。
3、
7月13日 ヒツジパレットとかけて、ロンドンリサーチととく、
その心は、
出会い、そしてジャンプ!
本当は英国行ってるどころじゃないくらいスピナッツの編集と、ヒツジパレットの地図つくり他準備で大忙しのポンタなのですが、あえて今。しておかなくっちゃと英国行きを決心しました。本当はリサーチ不足で気が重かったけど。
まずは、5月末の段階で280エントリーと、予想を上回るご応募、ありがとうございました!3月11日以来、これはエントリーが止まるかも・・・と思っていたのが、予想を反して、日に日に増えていき…中には「未来に明るい目標を持って」と言葉も添えてあったりで、スタッフ一同感動しています。
でもでもここからが問題。それをどのようにディスプレーするかが私たちの肩にかかっているのですから。まずはしっかり受け止められるよう、中心で働く人を募集するところから始めています。我と思わん方ご連絡ください。
そして本番、来年3月の4日間は京都中の本屋さんやギャラリー、素材屋さんのスタンプラリーも含めて、ワークショップに、交流パーティーと盛りだくさんです。
ここで出会ったクリエーターたちが、京都で出会い、刺激をうけて、新しい何かが始まることが何よりの目的なのですが、今回はそれにもう一つ・・・・そのあと・・・海外で活躍できる場を作らなくてはと思っています。
その活躍できる場をリサーチに・・・・ロンドンを見てきました。
ただ、知り合いのギャラリーで作品展をする、というだけなら、お金と時間があれば誰でもできます。発表するだけでなく、海外でしっかり仕事に繋げていけるような足場を作りたいと思っているわけ。
でも、口で言うほど簡単ではなかった・・・・・・・
現実は、そんなに甘くないという、壁の厚さばかりを感じて帰ってきました。
とくに英国は海外からの移民に対して、ものすごく門を閉じる政策に切り替えてきているし。就労、もしくは学生であっても、法律がどんどん変わっていくのにうっかり手続していなかったら、どんな理由であれ強制送還。
とにかく現実はどこもかしこも厳しい。
でも、だからといってやらない手はないわけで、まずはチャレンジ。
たくさんのクリエーターが、来年3月集まることを楽しみにしています。
そしてこれをジャンピングボードに、どんどん外に出ていきましょう!!!
4、
7月16日 ポンタ、ゴッドマザーになるの巻。
今回英国行の3つ目の目的が、取引先のSusan & Ianの息子Felixの6か月目の洗礼式に出席、ゴットマザーになるということでした。
スーザンは61歳、人工授精でようやく授かった子供です。もう天にも舞い上がるほどの喜びようです!
で・・・今回はその洗礼式に呼ばれたというわけ。わーなになにない!?
と混乱しているまもなく当日。
そうですよ、一応着物を持っていきました。
ゴッドファーザーは、イアンの息子ウィリアム42歳、その友人のピーター42歳、そしてポンタ53歳というわけ。
バプテストの教会で36人、家族友人が集まって洗礼式が始まりました。
フィリップに聖水が額にかけられたあと、牧師さんのお話し。そして父親のイアンさんの挨拶、そしてなななんと!ポンタに日本からきたゴッドマザーということで、一言、とふられてしまった! どーするポンタ!
と・・・いろいろあります。この場に呼んでいただいた感謝と、子供たちの未来に責任を感じるということ、そして・・・空気と水と土を、次の子供たちに残さなくちゃいけないと結びました。
うーん・・・なんといっても今回の10日間、公園の芝生で寝っ転がって遊ぶ子供たちを見て、これが当たり前なんだよね。それが不安で外で遊べないなんて・・・・それこそ、何を差し置いても考え直さなくちゃいけないこと。
世界中に放射能汚染をまき散らしたことを、私達日本人は忘れちゃいけない。
他とへそれが直接の関係者でなくてもね。
というわけで、表面上は皆穏やかな日常の中・・・
誰もことを荒立てることは望んでいない。できるだけこのままで・・・
でも、今、今年、本当に変わらなくちゃいけない年なんだ、と思う。
スピンハウスも、私自身も、そして世界中が・・・未来の子供たちのために。
