行って、見て、聞いた、英国羊毛事情
ポンタの9月は東京スピニングパーティーにはじまり、続いて英国まで足を伸ばして、一気に積年の宿題をやってきました。
なんと英国は中2日間のみ、でも充実した2日間でした。

もちろん英国はフリースのこと。このところの値上げと品質の問題をサプライヤーのイアンとスーザンに膝詰め談判!!?
資料から、ダメージのウールから、羊毛のサンプルまで揃えてどうだ!!!ってかんじで乗り込んだのですが・・・
顔を合わすと・・・そう、ほんと、許せちゃうんですよね・・・。
この春、入荷した羊毛の品質、特にマット状にフェルト化したヘブリディアンに激怒していたのを忘れて、うんうんそんなに雨が降ったのね・・・それじゃあ仕方ないよね・・・って、ミョーに物分りよくなっちゃうポンタなのです。
まずは、ポンタが行って、見て、聞いた英国のこと、ダイジェスト版でご紹介します。
1、ファイバークラフトは、整然と在庫管理された倉庫だった!
ポンタがファイバークラフトと取引をはじめたのは、まさにスピンハウスをはじめた1984年、当時のボスはアンナさん。
彼女との出会いはポンタにとって、それまでどこの門戸をたたいても開かなかった英国羊毛の扉が開いた、ほんとうに大切な出会いだったのです。
ところが1994年に蜘蛛膜下出血で急逝したアンナさん・・・その後だんなさんのイアンさんが引継ぎ、今に至ります。
行ってみてびっくり!10年前はスタイル・コテッジにある自宅で素材と本と染料を扱っていた、ほんとうにアットホームなお店が、ドッドーンと大きな倉庫を、棚で仕切って絹や木綿の素材も含めて、フェルト用の染色トップなんかは月500キロも出荷する、イギリスで一番大きなテキスタイル素材の供給会社に成長していました。(写真は化学染料の棚の前に立つイアンさん)

2、羊毛公社・グレーダーのデビットさんの、目にもとまらぬ羊毛の仕分け
ファイバークラフトの仕入れ担当、スーザンと羊毛公社に行ってきました。
グレーダーのデビットさんはこの季節、各地の羊毛公社を走り回って、毛刈されて集ってきた羊毛を格付けします。
その彼がスピンハウスの羊毛もピックアップしてくれています。もちろんスピナークラス。しかし公社に山積みされたフリースを見てため息・・・・テンダー、夾雑物、泥はもちろんそのグレード低さにがっくり、いかにスピナー用というのが上位数パーセントの選ばれたフリースかというのがよくわかりました。「日本の羊毛はきたない」って言ってる人に見せてあげたい。もちろんニュージーランド、オーストラリアしかり、スピナー用とは最高ランクのフリースです。その上位数パーセントの輸入フリースしか見ずして、日本のフリースのことを決め付けないでほしいのです。日本のフリースも上位数パーセントは英国、ニュージーランドと肩を並べる品質のよさ、これは神奈川フリースデーを知ってる人はご存知のはず、「フリースコンテスト」の14年続いた実績はちゃんと生きています。
そして、この日認識を新たにしたのはウールグレーダーと私達スピナーの「言語」の違いです。
すなわち「羊の品種」で毛質を理解しているスピナーと、羊毛の毛質とグレードすなわち「用途」で仕分けしていくグレーダーとの仕事の違いが、より明確に理解できました。詳しくは次号スピナッツにデータを掲載いたしますが、彼のハンドリングはなるほどとうならせるほど鮮やかなものがありました。1フリース5秒程、7つ8つ並んだビン(コンテナ)に振り分けていきます。そのときチェックするのは、フリースの中ほどに指を突っ込み、一房取り出し、そのステイプルを引っ張って、切れないかどうかを確認(サウンドネスといいます)するというものです。フリースを開いてみるわけでも、ましてや裾物を取り除くわけでもありません。(うーん、だからポンタはうんこと泥の輸入業者なのです。日本に到着してスカーティングを終えると泥、ウンコ、水分が蒸発して、約30%目減りします。)
しかし・・・「なぜスカーティング(裾物)を毛刈時にしないのか」という質問に関しては、「そんな時間も人手もない」と一言。羊毛がいかに重要視されていない生産物かが如実にわかる返事でした。ニュージーランドも同じ、羊毛よりもちろん肉生産がメイン。ニュージーランドの羊毛の50%はテンダーといわれています。
この時のグレーダーとのはなしは、結局私達のほしい毛質を知ってもらうこと、日本のスピナーの好みとニーズを作品や羊毛のサンプルを交えてしっかり交渉してきました。最後はデビットさんスーザンさんと交わした、フリースの品質をセレクトするという信頼の固い握手。彼の手からは羊とラノリンのしっとりとした匂い・・・来年の英国羊毛に期待が持てます。

3、さて、そのファイバークラフトのイアンさんとスーザンさん
実はこの夏8月に結婚していたのでした。御年63歳と57歳のカップル。お互い連れ合いを病気で無くしてから、しばらくして出会い、一緒に仕事をすること7年、そして同棲・・・この夏晴れて、皆の祝福のもと結婚。新婚ほやほやラブラブの二人のお宅にポンタは2日間居候した、というわけ。うーん、熟年カップルの結婚は、お互い山と谷を越えてきただけに説得力あり。独身のポンタも大いに感激!目指せ熟年ゴールインだね!
さて、スタイルコテッジの自宅は築500年の古い英国伝統の民家、少しづつ手を加え住みやすくしています。この古い家も新しい主を迎えて、生き生きとみどり美しく輝いていました。
そのスーザンの愛車はロータス・エリーゼ(?) 黄色のオープンカー。この車でイギリスの田園を走るほそい街道を100キロでぶっとばすのです!!!すぐ脇をケヤキの枝がざざざとロータスのボディに触れるくらい狭い道・・・隣に乗っていて、スポーツカーというのはほんとに「走ってる」臨場感そのもの、うーん、スポーツカーは50の女性によく似合う。「雨が降っても100キロでぶっ飛ばせば濡れないよ」というイアン、うーんだからゆっくり走らないのね・・・

4、スピンドル発見
その古い家に住む2人ですが中はコンピューターでしっかり管理、自宅での仕事ができるように書斎にパソコンはもちろん、セキュリティシステムもシステムキッチンしかり。この日朝ご飯を食べていたら郵便配達されてきたものは、なんとインターネットオークションで競り落とした、BC2000年のアフリカ、マリのスピンドルでした。早速紡いでみたスーザン、手つきはちょっとイマイチ?!

古いものと新しいものが調和して同居するイギリス。やっぱりスピニングは人類に悠久と愛されてきた、ただしい暮しの手技ですね。
なんと英国は中2日間のみ、でも充実した2日間でした。

もちろん英国はフリースのこと。このところの値上げと品質の問題をサプライヤーのイアンとスーザンに膝詰め談判!!?
資料から、ダメージのウールから、羊毛のサンプルまで揃えてどうだ!!!ってかんじで乗り込んだのですが・・・
顔を合わすと・・・そう、ほんと、許せちゃうんですよね・・・。
この春、入荷した羊毛の品質、特にマット状にフェルト化したヘブリディアンに激怒していたのを忘れて、うんうんそんなに雨が降ったのね・・・それじゃあ仕方ないよね・・・って、ミョーに物分りよくなっちゃうポンタなのです。
まずは、ポンタが行って、見て、聞いた英国のこと、ダイジェスト版でご紹介します。
1、ファイバークラフトは、整然と在庫管理された倉庫だった!
ポンタがファイバークラフトと取引をはじめたのは、まさにスピンハウスをはじめた1984年、当時のボスはアンナさん。
彼女との出会いはポンタにとって、それまでどこの門戸をたたいても開かなかった英国羊毛の扉が開いた、ほんとうに大切な出会いだったのです。
ところが1994年に蜘蛛膜下出血で急逝したアンナさん・・・その後だんなさんのイアンさんが引継ぎ、今に至ります。
行ってみてびっくり!10年前はスタイル・コテッジにある自宅で素材と本と染料を扱っていた、ほんとうにアットホームなお店が、ドッドーンと大きな倉庫を、棚で仕切って絹や木綿の素材も含めて、フェルト用の染色トップなんかは月500キロも出荷する、イギリスで一番大きなテキスタイル素材の供給会社に成長していました。(写真は化学染料の棚の前に立つイアンさん)

2、羊毛公社・グレーダーのデビットさんの、目にもとまらぬ羊毛の仕分け
ファイバークラフトの仕入れ担当、スーザンと羊毛公社に行ってきました。
グレーダーのデビットさんはこの季節、各地の羊毛公社を走り回って、毛刈されて集ってきた羊毛を格付けします。
その彼がスピンハウスの羊毛もピックアップしてくれています。もちろんスピナークラス。しかし公社に山積みされたフリースを見てため息・・・・テンダー、夾雑物、泥はもちろんそのグレード低さにがっくり、いかにスピナー用というのが上位数パーセントの選ばれたフリースかというのがよくわかりました。「日本の羊毛はきたない」って言ってる人に見せてあげたい。もちろんニュージーランド、オーストラリアしかり、スピナー用とは最高ランクのフリースです。その上位数パーセントの輸入フリースしか見ずして、日本のフリースのことを決め付けないでほしいのです。日本のフリースも上位数パーセントは英国、ニュージーランドと肩を並べる品質のよさ、これは神奈川フリースデーを知ってる人はご存知のはず、「フリースコンテスト」の14年続いた実績はちゃんと生きています。
そして、この日認識を新たにしたのはウールグレーダーと私達スピナーの「言語」の違いです。
すなわち「羊の品種」で毛質を理解しているスピナーと、羊毛の毛質とグレードすなわち「用途」で仕分けしていくグレーダーとの仕事の違いが、より明確に理解できました。詳しくは次号スピナッツにデータを掲載いたしますが、彼のハンドリングはなるほどとうならせるほど鮮やかなものがありました。1フリース5秒程、7つ8つ並んだビン(コンテナ)に振り分けていきます。そのときチェックするのは、フリースの中ほどに指を突っ込み、一房取り出し、そのステイプルを引っ張って、切れないかどうかを確認(サウンドネスといいます)するというものです。フリースを開いてみるわけでも、ましてや裾物を取り除くわけでもありません。(うーん、だからポンタはうんこと泥の輸入業者なのです。日本に到着してスカーティングを終えると泥、ウンコ、水分が蒸発して、約30%目減りします。)
しかし・・・「なぜスカーティング(裾物)を毛刈時にしないのか」という質問に関しては、「そんな時間も人手もない」と一言。羊毛がいかに重要視されていない生産物かが如実にわかる返事でした。ニュージーランドも同じ、羊毛よりもちろん肉生産がメイン。ニュージーランドの羊毛の50%はテンダーといわれています。
この時のグレーダーとのはなしは、結局私達のほしい毛質を知ってもらうこと、日本のスピナーの好みとニーズを作品や羊毛のサンプルを交えてしっかり交渉してきました。最後はデビットさんスーザンさんと交わした、フリースの品質をセレクトするという信頼の固い握手。彼の手からは羊とラノリンのしっとりとした匂い・・・来年の英国羊毛に期待が持てます。

3、さて、そのファイバークラフトのイアンさんとスーザンさん
実はこの夏8月に結婚していたのでした。御年63歳と57歳のカップル。お互い連れ合いを病気で無くしてから、しばらくして出会い、一緒に仕事をすること7年、そして同棲・・・この夏晴れて、皆の祝福のもと結婚。新婚ほやほやラブラブの二人のお宅にポンタは2日間居候した、というわけ。うーん、熟年カップルの結婚は、お互い山と谷を越えてきただけに説得力あり。独身のポンタも大いに感激!目指せ熟年ゴールインだね!
さて、スタイルコテッジの自宅は築500年の古い英国伝統の民家、少しづつ手を加え住みやすくしています。この古い家も新しい主を迎えて、生き生きとみどり美しく輝いていました。
そのスーザンの愛車はロータス・エリーゼ(?) 黄色のオープンカー。この車でイギリスの田園を走るほそい街道を100キロでぶっとばすのです!!!すぐ脇をケヤキの枝がざざざとロータスのボディに触れるくらい狭い道・・・隣に乗っていて、スポーツカーというのはほんとに「走ってる」臨場感そのもの、うーん、スポーツカーは50の女性によく似合う。「雨が降っても100キロでぶっ飛ばせば濡れないよ」というイアン、うーんだからゆっくり走らないのね・・・

4、スピンドル発見
その古い家に住む2人ですが中はコンピューターでしっかり管理、自宅での仕事ができるように書斎にパソコンはもちろん、セキュリティシステムもシステムキッチンしかり。この日朝ご飯を食べていたら郵便配達されてきたものは、なんとインターネットオークションで競り落とした、BC2000年のアフリカ、マリのスピンドルでした。早速紡いでみたスーザン、手つきはちょっとイマイチ?!

古いものと新しいものが調和して同居するイギリス。やっぱりスピニングは人類に悠久と愛されてきた、ただしい暮しの手技ですね。

Comments
ええ空気を吸うてきたね、
もぉちょっと近かったらいいのにね、
終に私のPCが事務所へ下ろされ、仕事を手伝う羽目に・・・・てゆうか、新人事務員教育です。
今度の新人は日本語学科出身なので少しは・・・とゆう程度です。
今、しっかり教育しないと使い物にならなくなります。そんなんで、事務所でいつもPCに向かってます。
じゃ!
さっきSPINNUTS着きました。それまで旦那と仕事のことで口論してましたけど、忘れてしまいました。ありがとぉ!
ちあきさん
お元気ですか? うちの子が大きくなったとゆうことは、そちらも同じ、
とゆうことは私等は・・・・・・ですよね、
当分、日本に帰ることがないと思うけど・・・・多分、またどっかの国をフラフラ・・・
帰ったら遊びに行きますね、
また会いましょう!