羊の未来は?豪、NZも羊の頭数激減、その現実にショック・・・

オーストラリア、ニュージーランドは羊の国。

毛刈り職人の手にかかると、3分ほどで丸裸。
お嬢さんのアレクサンドラが今日は学校休んでお手伝い、学校より羊触って、ランドクルーザーで牧場を駆け巡り羊を追うほうが好きと言う15歳。

J.P.プレルさんちのコリデールのフリースは1頭が5−6KG。
チャーリーさんがスカーティング台にブワーッと広げて裾物を取れば、

お父さんのチャーリーが続いてクラス分け、
ココでは、ピュア-ブラックと、青みのグレーの美しいコリデールをゲット。
白のコリデール、今回は毛長10cm位の短い目をリクエスト、扱いやすくクリンプも美しい!

1ベール150KGから170KGくらいでパックして日本へ。
12月上旬に到着。

その羊たちの正面だけでなく、

そのバックグラウンドも見てきました。

これがカバードシープ。
服を着てるポロワスは、ウェンディー・デニスさんの牧場

元祖ポロワスをブリーディングした牧場。
1代目が1880年にオーストラリアに入植、

2代目のリチャード・デニスがサクソンメリノとリンカーンからポロワスを品種改良しました。

現在5代目のウェンディー・デニスさんは、カラードシープアソシエーションの会長でもあります。
ココからはぴかぴかのポロワスの白と、グレー、茶、黒をゲット。到着は来年5月。

その次に訪れたのは、モーリットのコリデールが美しいベネットさん、ココはオーストラリアのなかでは小規模な面積の牧場を区切り、小麦、大麦、ホップ、キャノーラ油の実、家畜用干草、そして羊を放してその糞で土壌改良。というパドックごとの循環を、時期をずらすことによって全耕地の状態をコントロール、年によって羊がだめでも他の品目で収入を確保する、という賢い兼業農家。
450頭の羊を、コマーシャルファームではなくカラードにしたのは、白い羊はただマーケットに納品するだけだが、カラードシープは直接消費者であるスピナーとつながれるから、そしてカラードブリーダー同士、世界中の羊飼いスピナーとつながれるのはその醍醐味と話す。
ココからは、よだれが出そうなモーリットのコリデールがやってきます。モーリットにもうすいのから濃い色まで、様々な色がありました。450頭から、選りすぐりのモーリットカラーがやってきます。ついでにテーブルの下に落ちてた落毛の色とりどりにうっとり・・・「これ、一袋つっこんでおいて」って言ったら、「クレイジー」っていわれました。
そう、ポンタはベリー大好きです。到着は12月上旬。

旦那さんのアレンさんの趣味は、クラシックカーのビルダー、世界中からパーツを集めて加工し、マニアに販売しています。

さて、ニュージーランド。
2007年、今年のカラードシープのチャンピオンを射止めたのは、スピンハウスのNZのフリースを一手に集めてくれているJ・ブルース&エリック・アンダーソンさん夫妻、二人はまさにカラードシープのトップブリーダーでもあり、過去26回のフリースのコンペティションのうち、10回チャンピオンを受賞しています。

その羊は、チャンピオンの名にふさわしくお行儀も良く。

後姿もポージング。
この牧場からは、ニュージーランド1番のメリノカラー、とロムニーカラーがやってきます。

さて、PONTAのクラッシングの先生、Mr.ティノックにも会ってきました。
今年リンカーン大学を引退。
でも、羊の頭数の激減の話にさびしいものはかくせません。

次にハーフブレッドのチャンピオンブリーダー、カレン&レオ・ポンソンビーさん。
迫力の腕っ節の奥様でした。
色と番手を吟味して、今年ハーフブレッドのカラーは自信有り。

最後に行ったのは、ベレンデールのブリーダー、アン&リチャード・パターソン夫妻。4000頭の白のペレンデールを飼う文字通りのトップブリーダー。
山岳種のペレンデールはマザリングの良い品種としての有名、いつも親子連れの様子に、ナルホド!っと大納得。
そして、カラードシープシープは趣味で400頭(うーん、ケタが違う)その中から、選りすぐりの色のフリース(特にマルチカラー)を送ってくれます。
到着は2月上旬。
久々の海外、そして豪州、NZはほんとうに15年ぶりでした。
その様変わりにショックを受けて帰ってきたポンタです。
何がショックかって・・・?
とにもかくにもまずは豪州は2002年2006年の大干ばつによる羊の頭数の大激減。1987年の18000万頭から、2007年は9000万頭へ。
NZはカーペットウールの需要減少から7000万頭から4000万頭へ。
そのニュースは、日本にいて新聞紙面で見ているのと、実際の現場の空気に触れての実感は違いました。すなわち車窓から見える風景、羊飼いの話題、訪れるギャラリーやお店にある作品やスタッフの着ている服、そのいずれからも羊産業の景気の悪さがうかがえます。
牧場や羊毛産業、教育機関である大学だけではありません、スピニングのギルドも高齢化が進むばかり。紡いでいるのはおばあちゃんばかりで、若い人の姿が見えません・・・・・
スピンハウスがフリースを輸入し始めて23年。みんな年取って、そろそろ世代交代かなあ・・・と思っていた矢先。今回取引先のMrs.プレルが亡くなったとの報がきっかけで、取引牧場を回る決心をしたわけです。
さてそこで見たものは、訪れた7牧場のうち、後継者が決まっているのは専業羊農家の2牧場だけ、趣味でしているカラードブリーダーに後継者は難しいんだなあ・・・と、実感した旅でした。
ずーっと続いていると思っていた「羊の地平線」
それが、ぱっくり崖が目の前に開いていました。
さあ、どうする?
羊と手仕事の未来は?
その担い手の高齢化と後継者問題。
スピンハウスのフリースを入手する上でも深刻な問題です。
また、このブログ紙面にてすこしずつ、「手の仕事」というテーマで書いていこうと思います。

Comments
こんにちわ!昨日は京都でした。学祭と同窓会でした。毎年行くのですが、私たちの年代って一番良かったのかなと思うこのごろです。
どう生きるとか、なかなかおもしろい話も出てきました。私はぼちぼちと糸紡ぎをします。編み物もすこしづつします。楽しそうな羊毛が来そうですね。今度お邪魔したいです。お疲れが出ませんように。