「織の初心」に触れる、伊藤久仁子さんの敷物

2008年2月23日京都のアートソウ みつはし。
この日伊藤久仁子さんの敷物展のデモンストレーションには80人余りの熱心な人
が集まりました。
一目一目ヨコ糸をタテ糸にからめていくトワイニングの技法。
一段折りあがるとビーターで打ちつけ、しっかり織り込んでいく。
京都の人は染め織りに関して目が肥えているので、批評はされてもなかなか買ってはくれない、といわれています。
それがそれが・・・のきなみ赤丸!完売の勢い。
しかも買い手は、フェルト作家や織り作家、老舗旅館オーナーなど、皆目利き中の目利き・・・・
「こんなに売れて、うれしいけど怖い」って言ったのは伊藤さん。
織り人中の織り人をうならせた、伊藤さんの織物。

伊藤さんの仕事は一段一段ではなく、一目一目です。
そのデザインといい、素材が生かされた技法といい、丁寧な仕上げといい、すべてが一枚の敷物の中に凝縮し最高の状態で仕上げられている。という作品としての完成度はもちろんのこと、
何より、伊藤さんのその機に向かう時の気持ちがじんじん伝わってくる作品なのです。
すなわち一言で言って「初心」を思い出させてくれる。
初心を忘れず、20年経った今もそのままの情熱で機に向かう伊藤さん。
その姿と心すべてが評価されたのだと思います。
作品が評価されて売れる、ということはすばらしいこと。
まだ見ていない方、是非見てください。

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